「ホラーですか、怖いのはちょっと…」と思っている人もホラー小説を書きたいと考えていませんか?
私は、Kindle小説家として、ホラー作品を出版しています。
売上については、ちょこちょこ読み放題で読まれてはいますので、ホラー小説を実際に書いているものとして、書き方をご紹介したいと思います。
ホラー小説の書き方というと、ベテランの作者さんが答えたようなレベルの高いものしか検索でもヒットしません。
ここでは作家になりたいというアマチュアの方が、ホラー小説を完成できるレベルまでの書き方をご紹介したいと思います。
Contents
ホラー小説の書き方の基本とは?
ホラー小説の書き方についての基本をご紹介したいと思います。私があくまでも作品を出版したのですが、ホラー小説の共通点を見出し、それを描くことでホラーになると思っています。
- 大前提として、人間を含め動物は「未知のモノ」を恐れる
- 私たちが本当に怖いと思うのは人間
- ホラーに音は効果的
- 私たちが日々普通で、普通の場所、普通のものだと信じていたことが怖い
- 逃げ場のない空間を作り出す
基本的に、ホラー小説の要素はこれらの要素が含まれていると怖いと感じることが多いです。
あなたにとって、そして他の人にとって何が怖いか?を考えることで、ホラー小説を組み立てることができると思います。
特に、私達がよく思い浮かべるような、優れたホラー、そして怖いホラーは、自分に関係ある話なんです。
「子供の頃そんな家あったな…」
「子供の頃、こんなことあったな…」
なんてことが自分にもあると思いますが、読みながら、優れた小説は、人間の深層心理をフックしています。
そして、自分の中の思い出や、思い当たる節を思い浮かべさせてくれるから、怖くなるんです。
観客を納得させる理由が必要
そして、ホラーは、そのままこれらの要素が詰まっているだけでは、とりとめもないものになってしまいます。
小説とはストーリーであり、よく仕上がった話になっているからこそ、読者は共感し、ホラーなのに感銘を受け、衝撃を受けるのです。
なので、ホラーだろうと、このような現象が小説として成り立たせるためには、観客を納得させる理由が必要です。
- 子どもの頃経験した恐怖が、怖いと感じるものの本質を書く
- 未知のものが実はこういう理由だったー人間の怖さを書くー
なんか怖いというイメージがあるとしても、それをそのまま書いたとしても、中身がありませんよね。
子どものころ怖いと感じた場所、経験した恐怖について、それを怖いと感じる本質はなにか?と考えた時に、その恐怖の原因を探る小説だったり、その恐怖が生み出された理由を書いてみたり…。
そういう内容なら、ホラー小説として、ストーリーが組み上がっていくことを感じませんか?
たとえば、鈴木光司さんの「リング 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)」という小説は、貞子がホラーの要素でありつつも、緻密なストーリーが作り上げられています。
ホラーであれどプロットや設計図がしっかりとしていたほうが、面白いですし、読者を最後まで惹きつけることができると思います。
ホラー小説を書く際にヒントになるもの
実はホラー作品というものは、作者にもよりますが、先程述べたように、何作にもわたっているテーマが存在しています。
サイコパスという心理的なもの、恐怖にフォーカスしていますが、その対象の恐怖の描き方、日常と非日常のリンクなど、多くのテーマが共通していると思います。
つまり、ホラー小説を書くためには、自分が沢山の小説を読むことが大切です。
私は、昔から沢山の小説を読んできました。
なので、ホラー小説の書き方や、この例えや、読後感いいな…と思ったものが、頭に入っています。
それが何よりの勉強かなと思います。
必ずしもホラー新人賞に応募する必要性はない
ホラー小説家になるには、『横溝正史ミステリ&ホラー大賞』(旧・日本ホラー小説大賞)で大賞をとらなければいけない、あるいは受賞して権威性を高めなければ売れないから意味がない…って思っていませんか?
ホラー小説「黒い家」で有名となった貴志祐介さんのエンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く (角川新書)でも「ホラー大賞を取るためには」という項目で、賞ありきだと言わんばかりのことが書かれています。
たしかに、面白い小説は、ホラー大賞をとっていることが多いですし、小説家として大成したいのであれば、ホラー小説の賞に挑戦してみてもいいかもしれません。
ただし、ホラー小説家になりたいと思えば、資格などは何もありませんので、今はKindle出版でも可能ですし、ブログでホラー小説を書いたり、投稿サイトで連載をしてもいいわけです。
そこから、ファンを作っていったり、自己満足でも少ない読者でもそれでもいいのです。
自分の作品が世に出る以上、欲しがる人は読むわけですから、賞を取ること前提で考えなくても、次々にアイデアを形にしていけばいいのです。
荒削りでも、それは第三者から見ると、素晴らしいホラーの原石だったりするわけですから。
まずはamazonでKindle出版をしてみよう
私は輪堂七海というペンネームで、ホラー小説作品を出しています。
「あの人を消したい」は、私がいつもふと考えていたことを形にしたもので、ホラー小説であり恋愛や不倫においての醜い感情を描いた、女性ならではの視点の初めての作品です。
「開けてはいけない窓」は、私が幼い頃、読んでいた、ホラー&ミステリーで忘れられない作品がいくつかあるのですから、そこからふと思いついた作品です。
大ベストセラー作家とまではいかないですが、もともとホラー小説が大好きで、よく読んでいたのと、文学部卒で、とにかく作家になりたかった私です。
ショートショートで、あんまり他にないような感じにしているのと、手軽に読めるホラーってのがあまりなかったので、よかったらぜひチェックしてみてください。
Amazonのページに自分の作った本が並んでいるのを見ると、ちょっと感動します。
その思いがいちばん大切だと思います。
みなさんもぜひトライしてみてください!
まとめ
ホラー小説を書くことはコツが必要ですが、実は基本的なテーマを押させておけば、シンプルです。
そして、怖さを伝えたとしても、プロットやストーリーがしっかりとしていることがホラー小説では大切です。
大切なことは、ホラー作品をたくさん読むことです。
今の時代は、ホラー小説大賞にこだわらずとも、Kindle出版で、Kindleホラー小説家になれますし、活躍のチャンスはたくさんあります。
ぜひホラー小説を出してみてくださいね。